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妄想 2008/03/31
哀しいほどにするぺたな。

春休みだが、リムリムは塾の春期講習があり、毎日のように朝早く出かけている。塾が学校より遠いところにあるため、平均的な登校時間より40分以上も早く出かけなければ間に合わないのである。
が、ご存じのようにリムリムはいぎたない。そのため、ぼくがいつも起こしてやっている。
きょうもぼくに起こされ、のろのろと着替えを始めたリムリム。
だが、なかなか部屋から出てこない。
「何をしているのかね、リムリムや?」
と、ぼくが何の気なしに部屋の中を覗いてみると、着替えの途中でうつらうつらしているリムリムを発見。もう4月になるとはいえ、きょうはずっと雨が降っていて、けっこうひんやりしている。半裸のままでぼーっとしていては風邪をひくだろう。
「これこれ、ピザトーストが焼けているんだから早く着替えたまえ」
「んー」
寝ぼけまなこのまま、うすうすと着替えを再開するリムリム。おもむろにパジャマを脱ぎ、パン一になってジーンズを履く。
「…………」
上半身裸でジーンズのベルトを締めているリムリムを見てぼくが思い出したのは、リーバイスとかエドウィンとかのCMだった。
あの手のCMに出てくる二枚目は、なぜこれ見よがしに上半身を脱いで腹筋の浮き出た腹をさらすのか。
もっとも、ウチの勇者少女の場合、浮き出ているのは肋骨のラインだが。

妄想 2008/03/29
予定通り。

天気があまりよくなかったが、井の頭公園へ花見に行く。
毎年この季節には気が狂ったように多くの人がこの公園へとやってくるが、みんな吉祥寺駅から公園へと直行しようとするため、

公園口→丸井正面→七井橋通り→公園

というルートがすさまじい混雑になる。
特に七井橋通りには、ソーセージのおいしい店だの焼き鳥のおいしい店だのスタバだの、行楽のお供にぜひ! といわんばかりのブツをあつかっている店が集中しているせいで、分速数メートルという表現もあながち間違いではないくらいに込み合うのである。
それを知っていたぼくたちは、あえて西側のほう(パンケーキ屋があるほう)から公園に向かった。

さくら?

むう。曇り空にもかかわらず、やはり人が多い。

さくら!

しばし桜を堪能したぼくたちは、予約していた北欧料理のお店でトナカイだの仔鹿だのの肉をむさぼり食らってから家路に就いた。
ひさびさに肉々しい料理を食べた気がする。

妄想 2008/03/27
あれ?

さくら

レンズがくもってる。
週末は井の頭公園に花見に行こう。

ポケモン暴走日記 2008/03/25
配信スタート!

WiiWareの配信がきょうからスタート、と同時に『みんなのポケモン牧場』の配信もスタートした。
実際のところ、このソフトでできることといえば、『ポケモンD&P』と連動させて、DSカード内のポケモンをWii側に預けたり、預けたポケモンたちがわらわらと動き回るのをぼんやり眺めたり、自分のMiiとたわむれているシーンをスナップ機能で撮影したり――と、まあその程度である。ゲームというより環境ソフトだ。
ぼくは最初から、「最大1000匹のポケモンを預けられる」ポケモン管理ソフトとしてしか考えていなかったが、人によっては、これはゲームじゃないとか、ボックス機能にしても不親切だとか、いろいろと不満を口にするかもしれない。

ただ、これを見たネムネムは非常に興奮していた。
彼女のように、自分では積極的にゲームをせず、人のプレイを見て喜ぶタイプの人間にとっては、ポケモンがわらわらしているのを見ているだけでも面白いのだろう。

ちなみに、

『ポケモン牧場』に預けたポケモンは、そのポケモンを預けたソフトでしか引き取ることができない。

というような注意がくどいくらいに出てくるのだが、これは一部のポケモンファンが危惧していたような、「トレーナーIDが違うポケモンは、一度預けたが最後、二度と引き取ることができない」という事態を引き起こすものではなかった。
たとえばぼくは『D&P』のカードを3枚持っているが(便宜上、A、B、Cとする)、ソフトAのボックスから牧場に預けたポケモンは、トレーナーIDに関係なく、ソフトAのボックスにしか戻せない。Aのボックスから預けたポケモンは、たとえBやCでゲットしたポケモンであっても、Aのボックスにしか戻せないのである。
これはおそらく、家族間、もしくは友達同士などの間で、牧場に預けてあったAくんのポケモンを、勝手にBくんやCさんが持ち去れないようにするための措置なのだろうが、それが大量のポケモンの管理に利便性を求めるコアなファンから使い勝手が悪いと判断されてしまう原因ともなっている。

ぼくとしては、Miiとたわむれるポケモンの姿を見ていると心が癒される気がするので、ボックス機能の使い勝手にまったく不満がないとはいわないが、これはこれで満足している。

妄想 2008/03/24
おいおい。

ムカつくことに、少年少女たちはもはや春休みである。リムリムも例外ではない。
そんな勇者少女の通信簿がテーブルの上に置かれていたので、そっと見てみる。

……何なのだろう、これは?
リムリムの通信簿は、所見の欄(生徒に対する教師の感想を書くところ)が2学期の時点ですでにいっぱいになっており、そのため、わざわざ別の紙を貼り足して3学期分が記入されているのである。ぼくも小、中、高と通信簿をもらい続けてきた人間だが、こんな通信簿はもらったことがないし、見たこともない。
リムリムに対しては、先生もいいたいことが多かったのだとは思うが……。

まあ、成績そのものについてあれこれいうのはやめておこう。

妄想 2008/03/22
月を見るたび思い出せ!

リムリムとふたり、夜道を歩いて家に向かう。
最近になって初めてポンデリングを食べたというリムリムは、そのうまさをさかんに主張していた。ポンデライオンの登場とともに、すでにあのもっちりとした食感をともなううまさを知っていたぼくからすれば、いまさら何をかいわんやというところだが、どうやらリムリムにとっては世紀の大発見であるらしい。
「そんなことより、勉強のほうは大丈夫なのかね?」
「え? ああ、大丈夫大丈夫」
ぜんぜん大丈夫ではない時の常套句を口にするリムリム。
これももしかするといまさらなのかもしれないが、リムリムもようやく受験を見据えてこの春から塾に通うことになった。聞けば、クラスのほぼ全員が何らかの進学塾に通っているという話で、そんな激しい競争の中、特に何もしてこなかったリムリムが、よくもまあこれまで落ちこぼれなかったものだと、ぼくなどは感心すらしている。
よもや「みんなが行ってるからわたしも〜」などと流行りモノに群がるガキっぽい理論で塾に行くことを決めたわけではないとは思うのだが、そうではないといいきれないのがリムリムクオリティ。

「うわ!?」
女子大の前を、すでに咲き始めていた桜を見上げながら歩いていたリムリムが、不意に驚きの声をあげる。
「どうかしたのかね?」
「ほら、あれ!」
「あの月が何か?」
真っ赤だよ、真っ赤!」
赤い月というのを生まれて初めて見たと、その異様さに軽く怯えるリムリム。世間知らずな上に臆病な小娘である。……まあ、赤い月ごときで怯えた原因のひとつには、暗い道中、ぼくがヒサルキ(という都市伝説)の話を思わせぶりに語って恐怖感をあおっていたせいもあるが。

次の週末にはおそらく桜は満開になっているだろう。
土日には春期講習がないというから、もし時間が合えば、3人で花見に行くのも悪くない。

妄想 2008/03/21
シムマチ教授〜!

『シムシティDS2』が発売されているのでちょびちょびとプレイ中。
よくも悪くも前作は、『シムシティ3000』のDS移植版だった。『3000』から標高概念、地下マップ、条例制定を削除し、代わりにタッチペンで遊ぶミニゲーム(正直どうでもいいシロモノ)や全国のお城をランドマークとして追加しただけで、プレイ感覚はほぼ『3000』のままだった。
もちろん、『3000』はとてもいいゲームだし、あれはあれですでにシステム的には完成していると思うので(個人的には『シムシティ4』より好き)、ベースに『3000』を持ってくるのは悪くないのだが、前作にはDS版ならではというものがあまりなかった。なまじPC版『3000』をずっと遊んできているだけに、むしろDS版のよくないところばかりが目についた。
たとえば、すさまじい頻度で市長室に乗り込んできては身勝手な要求を押しつけてくる市民たち(このグラフィックがまたすごいアメゲー風)とか、ラマよりも遅いゲームスピードとか。

その点、今回の『2』は、そういう不満点を解消しつつ、新しい遊びを追加している。
古代(縄文時代?)から中世、近代、現代、そして未来と、ひとつの街を同じマップ上でプレイしていくというスタイルは、これまでのどのシリーズにもなかった面白さだ。古代マップで建立した祭壇が、進め方によっては現代マップで世界遺産に認定されるとか、建てた施設によって次のマップに移行する際に分岐が生じるとか、なかなかいいアイデアだと思う。
マズかったキャラクターたちのグラフィックも差し替えられたし。個人的には、『シムとぼくのまち』に登場させたあのデザインのキャラで統一したほうが、「シムといえばこれ!」というのをユーザーにより強くアピールできてよかったような気もするが、ま、この際贅沢はいうまい。

Take2を買収しているヒマがあったら、EAにはぜひともWiiあたりでこのシステムのシムシリーズを作ってもらいたいものである。

妄想 2008/03/19
そういえば。

もうゲーセンでは『KOF'98UM』が稼動しているらしい。ついでにいえば、吉祥寺では『サムスピ閃』のロケテもおこなわれているそうだ。
『サムスピ』はともかく、『98UM』はぼくもまったくの無関係というわけではないので(ほんの少しお手伝いした)、どんなものか一度見にいってみよう。

それはそれとして、

さよなら2

この、右のほうに画像が出ないのはアマzonが悪いの? それともぼくの日頃のおこない?

妄想 2008/03/17
香山リカ先生なら判るのだろうか。

ある夜の会話。
「どうもあの勇者少女は、自分が可愛いといわれることが嫌いなようなのだが」
「照れてるだけじゃないの?」
「ぼくも以前はそうなのかと思っていたのだが、どうやら本気でイヤらしい。その一方で、カッコいいといわれることは好きようだ」
「そうなの?」
「うむ。今の髪型にしたら、学校でいろんな子からそういわれたと誇らしげに語っていたしな」
今のリムリムの髪型というのは、大雑把にいえばショートボブである。少し前まで髪を伸ばしたい伸ばしたいといっていたくせに、他人に褒められたとたんに上機嫌になるとは現金な小娘だ。
「――で、長年彼女を観察してきたぼくが思うに」
「うん」
「あの子はひょっとして、アルテミスコンプレックスではなかろうか?」
アルテミスコンプレックスというのは、もしかすると一般にはダイアナコンプレックスというのかもしれないが、要するに、女の子が女の子でいたくない、いっそ男の子でありたいと羨望するコンプレックスのことである(と思う。たぶん)。

ひるがえってみるに、

・昔から女子よりも男子といっしょに身体を動かして遊ぶことを好んでいた。
・友人たちの恋愛話は大好きな一方、自分がそういう対象として見られることを異様に嫌う。
・恋愛には非常に晩生で、告白されることはたびたびあっても決して進展しない。
・後輩の女の子から頼りにされることが多く、非常に面倒見がいい。
・好きなファッションや立ち居ふるまいなどは完全に男で、年頃の少女らしい羞恥心に欠けている。
・絶対に結婚はせず、将来は仲のいい女の子と暮らしたいと考えている。
・美少年キャラよりも美少女キャラのほうが断然好きである。
・いつまでたっても藤原紀香の名前を覚えられない。


……などなど、思い当たるふしはいくつもあるのだが(最後のひとつは余計か)、もちろん、本当にダイアナコンプレックスなのかどうかはぼくも判らない。
もっとも、ネムネムが聞いたところで素直に答えるとは思えないので、今度機会があったらぼくがこっそり聞いてみよう。

妄想 2008/03/16
とりあえず25階のボスは倒した。

リムリムとネムネムが「くま〜! くま〜!」とうるせえので、『ライラの冒険』を観にいった。
お世辞にも可愛いといえるクマはいっさい登場しなかったが、サム・エリオット(『ビッグリボウスキ』の主人公やってたおっさん)がヤケにカッコよかったのと、インダストリアルデザインがよかったのがぼく的収穫。

帰りにうどんを食べたのだが、この前の蕎麦と同様、リムリムがすさまじく食べていた。

さよなら2

まったく関係ないが、雪国風ファンタジーということで。

妄想 2008/03/14
少女の羞恥心について考察する。

「リムリムや」
「なぁに?」
「そこに座りなさい」
「何よ?」
「根本的な質問をするのだが、きみはそもそも人に裸を見られて恥ずかしいとは思わないのかね?」
「恥ずかしいに決まってるじゃん」
「ではなぜ家の中を裸でうろつくのかね?」
「家の中だから」
「家の中といっても、だいたいいつもぼくがいるだろう?」
「いや、だってうれうれは家族みたいなもんだし、それに人畜無害そうじゃん」
さりげない侮辱に拳を震わせるぼく。
「あれ? どうしたの、うれうれ?」
「……いや、別に」
どうもリムリムはぼくを男として見ていないようなので、少しアプローチを変えてみる。
「では、もしここにいるのがきみの好きな男子だったらどうかね?」
「は? そんなのいないし」
「仮定の話だ。まあ、別にきみが胸ときめかせる男子でなくてもよいのだが、ここにいるのがぼくではなく、きみのクラスの男子だったらどうするかね?」
「そんなことありえないし」
「…………」
仮定の話といっているのに、どうしてこの小娘はこうも判らず屋なのか。
「たとえば、きみが風呂上りに全裸でトイレに向かったとしよう」
「うん」
「その時、たまたまきみのクラスの男子がウチにやってきて、『チーッス!』と玄関の扉を開けたとしたらどうするね? 玄関のところからならトイレに入ろうとするきみはばっちり見えてしまうぞ?」
「だからさー、ピンポンもなしにいきなり人んちに入ってこようとするヤツなんていないって。そもそも玄関にはカギかかってるじゃん」
「たまたまぼくが外出から帰ってきた時に、家の前でウチへ遊びにきたきみのクラスの男子と遭遇して、『まあ入りたまえ』といって玄関を開けてやる可能性がないとはいえまい?」
「そりゃまあゼロじゃないけど……まあ、でも、別にいいかな」
「は?」
「だってここ、わたしが住んでるウチだもん。ウチの中でどんな恰好しててもわたしの勝手でしょ?」
おまえは竹林の七賢か。
「それはつまり……自宅の中でなら全裸を見られても恥ずかしくないが、自宅以外の場所だと恥ずかしいということか? 自宅の中でなら誰にどんな恰好を見られても恥ずかしくはないと?」
「うん。だって、家の外ではきちんとしてるのがマナーじゃん」
おめえは家の外でもきちんとできてねえよ
といいたいのをぐっとこらえ、ぼくは『世界樹』に戻った。
この子の感覚がおかしいのか、それともぼくの感覚が変なのだろうか。

妄想 2008/03/13
見本が届いたので。

徳間ノベルズEdge、『さよならストレイウルフ2 赦されざるもの』。

さよなら2

おそらく土曜あたり発売。

妄想 2008/03/11
メメタァ!

きのうの続き。
「うれうれー! あたまー!」
「あー、はいはい」
女の子が髪を洗えないというのはさすがに可哀相なので、結局リムリムの洗髪を手伝うことになったぼく。
緑のゴム手袋を右手にだけはめた全裸のリムリムは、「ジーク、ハイル!」とでも叫び出しそうなポーズで右手を上げたまま、椅子にちょこんと座って頭を下げているが、それを手伝うぼくのほうはひどい重労働だ。この姿勢のリムリムの頭をガシガシ洗うには、こっちはずっと中腰でいなければならないのである。
「えひゃひゃひゃひゃ」
人に頭を洗ってくれと頼んでおきながら、くすぐったいなどとぬかして笑い続ける少女。ふとぼくの心にむらむらと殺意が湧き上がってくる。
「ちょえやぁ〜ッ!」
「え!? ぎゃあ!」
ぼくは唐突にリムリムの両腕を引っ掴んでサーフボードストレッチに捕らえて前のめりに押し潰すと、その背中にすばやく馬乗りになり、大きなモーションから渾身の頭突きを少女の延髄へと叩き込んだ。これぞ陸奥圓明流、四門のひとつ、“玄武”!
あとにはただ、ぐったりとして血を流す少女の骸が残るのみ――。

――などということは当然なく、小娘にいわれるままに髪を二度洗いさせられたぼくは、中途半端な立ち姿から来る腰の痛みに顔をしかめつつ、ふたたび地上25階の探索に戻ったのであった。

「リムリムや」
「ん?」
風呂から上がってきたリムリムが、またぞろ着替えもしないで珍妙なモンキーダンスを踊っているのを目撃したぼくは、眉間のシワを押さえて淡々といった。
「……何度もいうが、どうしてきみは風呂上りに家の中を裸でうろつくのかね? 娘に嫌われる父親の典型的なパターンだぞ、それは? おまけにそんなわけの判らんダンスまで……」
「いやー、風呂上りに裸で踊ると気持ちがいいっていうからさ」
「誰が?」
「ウチの学校の○○先生」
「……それはひょっとして、保健室の女の先生ではなかったかね?」
「うん」
「そういえば、きみのクラスには『らき☆すた』のコスプレして踊り狂う女の子もいると聞いたが」
「うん」

大丈夫か、この子の学校!?

妄想 2008/03/10
ゴギャン!

実は先週から、リムリムの右手の親指には包帯が巻かれている。
どうやらどこかでひどい突き指をやったらしく、青黒く腫れて、しばらく通院することになったのである。
まあ、もともとペンの持ち方も箸の持ち方もてんでなっちゃいない小娘なので、いまさら親指が固定されていたからといってそれらのあつかいに困るわけではないのだが、年頃の女子は女子なりに、それでは困る事態もあるのである。

「あのさー、うれうれ」
「何かね?」
「お医者さんがさー、お風呂に入っても右手はお湯につけるなっていうんだよね」
「さもあろう。ビニール袋でコーティングして入るといいのではないか?」
「いや、ゴム手袋はめて、輪ゴムで手首のとこ押さえれば濡らさずにすむとは思うんだけどさ」
「では何かね? 見ての通り、ぼくはカースメーカーを育てるのに忙しいのだ。でないとこの先の強烈なボスと真正面から殴り合わねば――」
「いや、『世界樹』は置いといて」
と、この小娘、食後のぼくのお楽しみを邪魔しやがる。いったい何なのかとあらためて話を聞いてみると、この右手では髪が洗えないという。
「しかしきみ、きのうも頭を洗っていなかったか? ぼくが帰ってきた時、髪が濡れていたように見えたのだが」
「ああ、あれはネムネムに洗ってもらったのよ。でもほら、きょうは仕事でネムネムいないし」
「だから?」
「だからさー、きょうはうれうれが洗ってよー。わたしがちゃんとバスタブの掃除とかするからさー」
「…………」
しばし眉間に指を押し当てて黙考したあと、ぼくはリムリムをそこに座らせた。
「リムリムや」
「ん? なになに?」
「きみはバカだからまだ判っていないのかもしれないが、世間一般の年頃の少女というものはね、ふつうは男の人といっしょに入浴したりはしないものだよ。もし例外があるとしたら、年端も行かないくらいの弟を風呂に入れてやるとか、せいぜいその程度だ。……だいたい、きみは温泉に行って男湯に入るかね?」
「そりゃあ女湯だけどさあ……でも別にいいじゃん、家のお風呂なんだし。ていうか、うれうれはお風呂入んなくていいよ。ただ、わたしがお風呂入ってる時に呼ぶからさ、そしたら髪洗ってくれればいいの」
「…………」
ぼくがいいたいのは、ぼくが入浴するかどうかということではなく、年頃の少女なら年頃の少女らしい恥じらいを身につけてほしいということなのだが、どうもこの少女にはそれが伝わらない。

妄想 2008/03/08
横浜生まれの目黒育ちといったっけか。

リムリムは異様に蕎麦が好きである。
もちろん、「この○○産の蕎麦にはもう少し鰹の風味を抑えたつゆがよく合う」などとうんちくをひけらかすタイプではない。江戸っ子ではあるが、むしろいい蕎麦とそうでない蕎麦の区別などまったくつかないタイプであろう。
ただ、異様に食う。
吉祥寺駅の公園口から出てすぐのところに、「ほさか」という蕎麦屋がある。細切、太切、更級、柚子切、胡麻切などの数種類のそばを、三色盛、五色盛などにして食べさせてくれるお店で、昔からたびたび利用しているお店なのだが、いかんせん、リムリムをここに連れてくるとすごいことになる。
決して安くはない蕎麦を、ばぐばぐと大量に食べるからである。

で、この週末。
駅からかなり離れたところにある、「中清」という蕎麦屋に行ってみた。
三代前から続いているという店内に流れるBGMはなぜかジャズで、壁には麿赤児の芝居のポスターがどーんと貼られている。ハモニカ横丁あたりの飲み屋や喫茶店ではさして珍しくもない光景だが、駅前からはずれた住宅街にほど近い蕎麦屋でコレは、なかなかにインパクトが大きい。
案の定、それを見て呆気に取られていたリムリムは、しかし、すぐに食い気に支配されてロクにお品書きに目も通さず、
「ざる2枚!」

これである。
立ち食い蕎麦の店でもあるまいに、まずは一品料理などを頼んでちびちびやりつつ(といっても未成年のリムリムでは無理だが)、最後の締めに蕎麦というのがこういう店の定法ではないのか。
それをリムリムは、大雑把にざる、それも2枚ときた。
そもそもこの店は、ざるひとつにしても蕎麦粉の産地や打ち方(10割か二八か)、さらにはつゆもバリエーション豊富な中から選べるこだわりの蕎麦屋である。なぜそんな店のBGMと内装がジャズ&麿赤児なのかはともかく、そういう蕎麦好きにはたまらないはずの店に来ているというのに、それをいきなり「ざる2枚! 1枚じゃ足りないし!」である。
「まあまあ、まずは1枚だけにしておいて、ほかのものも食べたまえよ」
と、運ばれてくる料理を勧めてみると、これもまたよく食う。
そういうものをばくばくと食べ、その上でざるを1枚あっさりとたいらげたリムリムは、小さな声でぼそりと、
「……これならあと2枚はいけるかな……」

バカじゃないのか、この子は?
結局リムリムは、あれこれ食べたあとにもう1枚、最初のとは別の産地の蕎麦をざるで食べ、帰りに家の近くのコンビニでパンケーキの間にアイスがはさんであるやつを買い、帰宅後『エンタの神様』を観ながらもぐもぐやりつつまたほざいきやがった。
「……やっぱりもう1枚くらい食べてくればよかったな……」

やっぱりバカじゃないのか、この子は!?

妄想 2008/03/07
春雨じゃねえし。

きょうはドグマ書店(仮名)のパーティー。
何というか、ここのパーティーは、いわゆるラノベレーベルのパーティーとはかなり違う。集まってくる作家さんの顔ぶれも違うし、イラストレーターさんもあまりいない。まあ、ドグマ三賞(仮名)の受賞パーティーなわけだから、当然といえば当然であろう。

そんな中、よく見知った顔を発見。毎度お世話になっているムシカゴグラフィクスのスズキ氏である。
「ブログにパーティーが近いと書いていたので、嬉野さんも来ると思ってたんですよー」
もともとムシカゴさんは、週刊誌のデザインなどでドグマ書店によく出入りをしていらっしゃるが、コボルド文庫(仮名)のパーティーでもたびたび遭遇するのは、某SD文庫の装丁も手がけていらっしゃるからだ。そのほか、某社ラノベ雑誌のデザインや某社公式サイトのウェブデザインなど、非常に手広くボーダーレスにご活躍なさっている。
そういえば、もうすぐ2巻が発売される『さよならストレイウルフ』のデザインも、ムシカゴグラフィクスの百足屋さんにお願いしているのだが、きょうはほかのお仕事が忙しくてご欠席だそうである。
あまりに申し訳ないので、ぼくが百足屋さんのぶんまで肉を食べるとするか。

「それにしても、あの銀座の夜から抜け出てきたような恰好の女の人たちは何なんでしょうね」
確かにこのパーティー会場には、どう見ても出版関係の人間ではありえない、色っぽいドレスを着たおねえさんやら和服をぴしっと着こなしたママ風の女性やらがうろうろしている。これもまた、ラノベ系出版社のパーティーではありえない光景だ。
「東京會舘のスタッフ……じゃあないですよねえ」
「アレは文字通り銀座の夜の女たちよ」
「はわっ!? お、おまえはネムネム!? なぜおまえがここに!?」
「細かいことはいいっこなしよ。女には謎が多いものだわ」
いろいろと釈然としない部分もあるが、この際それは後回しにして、訳知り顔のネムネムに詳しい話を聞いてみる。
「で、あのおねえさんたちが銀座の夜の女っていうのは本当かね?」
「ええ。たぶん彼女たちは、銀座あたりの文壇バーのホステスさんね」
「文壇バーというとアレかね、お酒の好きな作家さんたちが集まって、バーボン片手にあれこれ楽しく語らう社交場のことかね?」
我ながら的を射ているのか射ていないのか微妙な表現だが、おおむね文壇バーとはそんなようなものである。いずれにしろ、ラノベ作家には非常に縁遠いところだ。
かくいうぼくも、まだ20代の頃、一般文芸とラノベを平行して担当している編集さんに、何度か連れていってもらったことがあるだけだ。正直、青二才のオタク野郎がああいうところに連れていってもらっても、何も話すことがなくて困惑するだけだろう。
「で、そのホステスさんがなぜここに?」
「要するに彼女たちは、このパーティーがお開きになったあと、ハードボイルドな先生がたを自分たちのお店に引っ張っていくためにここに来ているのよ。大御所の作家先生を連れてくれば、いっしょにほかの作家さんや編集者たちもくっついてくるから、お店としてはけっこうおいしい稼ぎになるんじゃないかしら」
「ほほう……ということは、いくつかの集団に分かれている彼女たちは、それぞれ別の店からやってきたホステス軍団……いわば上客をめぐって火花を散らすライバル同士というわけだな?」
「そういうことになるわね」
「で、どうしてきみはそんなことを知っているのかね?」
女には謎が多いものよ」
「で、結局どうやって会場に入ったの?」
秘密

妄想 2008/03/05
ちゅるちゅると。

いちごカフェオレを飲みながら、夜の家路をてくてく歩いていくぼくとリムリム。
「わたしねー、○○を受験しようと思ってるんだー」
それが的確かどうかはともかく、一応自分の実力をかんがみて将来を見据えようとしているらしい勇者少女(でもコーヒーは飲めない)。
「まあ、きみの人生だからな。ぼくからは何もいうことはないが」
突き放すというより、ぼくには本当にこの少女に対してアドバイスできることはない。唯一、「勉強しろ」といえるくらいか。
そもそもぼくは田舎生まれの田舎育ちで、小、中、高と、実家から一番近い学校に通ってきた。高校には入試があったが、実質的にぼく自身に選択の余地があたえられたのは大学受験の時だけで、それも国公立以外は行く気がなかった(私立はお金かかるしね)。

それを考えると、都会に住んでいる子供は小さな頃から大変だなと思う。中学校、場合によっては小学校や幼稚園の段階から受験だ何だとハードルがいくつも設定されているわけで、ここまでのんべんだらりと暮らしてきたリムリムも、ついにそうしたハードルに直面するときが来たということなのだろう。

まあ、さしあたってぼくが気にしているのは、しかし、そんなことではない。
「ねー、おなか空いたからこのパン食べていい?」
最近のリムリムは、食前食後に食パンを食べる。本当によく食べる。まるでぼくが何も食事をあたえていないのではないかというくらいによく食べる。
おかげで、忙しい朝の食事用に買ってある食パンが、なぜか二日ほどでなくなってしまう。学校から帰ってきて夕食を食べる前に、いきなりパンを2枚(1枚はナマのまま、もう1枚はバタートーストにしてというのが彼女のこだわりらしい)を食べる。
そして夕食をきちんと食べ、かなりの高確率でさらにまた食パンを食べる。

バカじゃないのか、この子は?
さもなければテレビに出ている大食いギャルたちのように、胃袋が拡張することによって栄養を血中に送り込むどこだかの管が圧迫されて、結果的に食べても食べても満腹中枢に信号が届かないという、アレ的な体質の人間なのだろうか。
そのくせ嫌いなものはロクに食べようとしないのが頭に来るぜ。

妄想 2008/03/04
!!ああっと!

……何かがおかしい。
何というか……いや、『世界樹』の話なのだが、どうもこう……ボス級キャラと遭遇するごとに、こんなにてこずっていていいのだろうか?

前作を初めてプレイした時、ぼくは某有名ダンジョンRPGのノリそのままに、ソードマン×2、パラディン、メディック、アルケミストという編成で冒険を開始し、あとになってからレンジャーの有用性を思い知って、慌てて育成し直した経験を持つ。
それを踏まえて、『2』では最初から、ソードマン、パラディン、メディック、レンジャー、アルケミストというパーティーでスタートした。
新職業がひとつも混じっていないという意味では面白みに欠けるが、前作で育てていたキャラの名を受け継いだ分身たちで冒険を始めようとすれば、どうやっても前作と同じような構成になってしまうのは仕方がない。そのぶん、安定感はあるだろうし――と思って始めたのだが、これが気持ちいいくらいに安定しない
一応、レベルは40を超えているのだが、第3階層の最後のほうに出てくるキョーレツなコンビにまったく歯が立たないのである。
思うに我がパーティーの不甲斐なさは、

・前作からスキルシステムが大きく変わった。
・前作で強すぎたレンジャーが弱体化した。
・敵の強力な技を縛りで封印できない。


以上の3つがおもな原因らしい。
いまさらながらにネットなどで情報を収集してみると、ぼくのパーティーメンバーたちは、序盤では取る必要のないスキルに大量のポイントを割り振り、最優先で取るべきスキルを無視していたりと、かなり無茶なことをやらかしていた。特に、相手を縛れないパーティーだったというのが致命的だ。

というわけで、ゼノビアさん(レンジャー)にいったんベンチに下がっていただき、遅ればせながらバードとガンナーの育成を開始。
カミルくん(バード)にホーリーギフトをマスターさせ、第3階層の比較的安全な場所を行ったり来たり。時には第1階層と第2階層のボスに背後から不意討ちを仕掛けて経験値を稼ぎ、サリューさん(ガンナー)に縛りスキルを3種類とも覚えさせてから、満を侍して例のコンビに再チャレンジする。

結果、サリューさんのアーム&レッグスナイプで敵の強力な攻撃を封じつつ、パワースマッシュと核熱連打でどうにか撃破。
いやー、先は長い。

妄想 2008/03/03
え? まだやるの?

帰宅してきたリムリムが、なにやら自分の部屋の天袋をがさがさやっている。
何ごとかと思って見てみると、3月3日の当日になって、いきなり雛人形を出し始めている。
もはやそういうものを眺めて喜ぶような年でもあるまいに、何が楽しくてそんなものを飾ろうというのか。まあ、自分で自分の部屋に飾るぶんにはかまわないのだが、毎年しまう段になってから、「このパーツどこにしまうんだっけ?」などとぼくを頼ろうとするので始末に負えない。
そも、それはきみが赤子の頃におじいさんだかに買ってもらったものであって、組み立て方もしまい方もぼくはよく知らんのだ。

などと思っていたら、今年はもう組み立ての段階で、
「あれ〜? これってどうやってはめるんだっけ〜? ねー、うれうれー!」
いきなりコレである。
「ほざくな、小娘! 自分で飾れないのなら出すな!」
そう斬って捨てたいのを我慢し、組み立てを手伝うぼく。
いやー、大人だなー。

妄想 2008/03/02
ガイシュツ。

ひさびさにmarimekkoへ行く。
なかなかカッコいいバッグがあったのだが、もしあれが黒のUnikkoモチーフだったら衝動的に買っていたかもしれない。

そういえば、もうすぐ某社のパーティーがあるのだが、いつも悩むのは、ああいう場所にどういうバッグ――もしくはそれに相当するもの――を持っていけばいいかということだ。
大昔はセカンドバッグみたいなものを持っていったような気がするのだが、ネムネムに「おやめなさい! あなたには似合わないわ!」といわれたので持っていかなくなった(と記憶している)。
こういう時、ご婦人がたなら、可愛いバッグを左手に提げていてもいいのだろうが、男がパーティー会場に持ち込んでスマートに見えるバッグというのはどのようなものなのだろう? いや、それを持ったからといってぼくの体型がスマートに見えるバッグ、という意味ではなく。

うぬぬぬぬ。